2007年型ビューエルXB12Scgのノーマルマフラーの音がどうも物足りなくて、もう少しハーレーらしい音のする物に替えたいと思っていた.ビューエル乗りの忘年会の時、某オークションに純正レーシングキットが出展されている事を教えてもらい、私のマシンに付きそうだったので、初めてのオークションに挑戦し、ちょっと予算オーバーしたが落札できた.
その週の週末に、早速自分で交換したので、その時の作業をここに記録しておく.
何かのご参考になれば幸いです.
純正レーシングキットに含まれる、K&Nのエアクリーナー.
刻印はここに入っています.
もちろん本物です(笑)
純正レーシング管.鉄にクロムメッキがかかっています.
XB9とXB12と共通です.
底面には、ジャッキアップポイント2ヶ所と、クローズドコース用ですよと言う注意書き.
BUELLは、腹の下にマフラーをぶら下げているので、ノーマル管も純正レーシング管もジャッキアップポイントが明記されています.
ここにジャッキを当てて、車体の整備をします.
マフラー入り口部.写真ではわかりにくいですが、内部は部屋が分かれているようです.
排気側の口.
二重構造になっているのがわかります.
極限まで軽さを追求した設計ではないようです.
ノーマル状態のXB12Scgのお腹周り.
07年式なので、チンスポの先端が「割れたあご」になっています.
二次駆動はチェーンではなくベルトです.
そのテンションプーリーは、マフラー関係とぎりぎりの寸法です.
2006年以降の車両に、古い型式のマフラー(白いやつ?)を付けると当たることがあるそうです.
ノーマル状態を真横から見た様子.
チンスポイラーをはずしました.
ヘッダース(エキパイ)とマフラーの結合部.
その結合部の締め付け金具を緩めます.
9/16のメガネレンチ使用.
マフラー本体を吊っている金属ベルトを緩めます.7/16のメガネレンチ使用.
使用している工具は、BUELL純正の物です.車両に付属してきた物(車載工具は極少量なのでそれ以外にも工具が付属しています)はポリッシュドクロムメッキです.純正オプションの工具のレンチは、梨地クロムメッキです.
二次駆動ベルトのテンションプーリーをはずす為、リアアクスルを緩めます.
一般のチェーン式二次駆動車と異なり、ベルト駆動のXBには、チェーン引きの様な機構が有りません.リアアクスルがテーパー状になっているので、アクスルを抜いていくと少しずつベルトのテンションが緩みます.
写真左側のスイングアームとハブの間にテーパー状になっている部分が見えています.
アクスル左端に差し込まれている亜鉛メッキの「ナットにEリングが付いているような物」は、アクスルを緩めるための専用工具です.車載工具です.
写真ではわかりませんが、実際の作業の時は、スイングアーム下側にあるボルトを緩めてからおこないます.
テーパー部アップ.
スイングアーム左側.
スイングアームとアクスル先端にネジが切ってあります.独特の構造です.
ドライブプーリーのカバーをはずしました.
テンションプーリーをはずし、マフラー本体を吊っている金属ベルトを緩めようとしましたが、メガネレンチではアクセスできません.ディープソケットが必要です.もちろんそんなものは純正工具には含まれていません.
ラチェットハンドルは入っているのですがね(苦笑)
慌てて工具屋さんに走り、買ってきました.
T27(トルクス呼び27)と7/16のディープソケット.便利なTバーとマフラーを付ける時に叩く用にゴムハンマー.
アストロプロダクツさん、助かりました.ちょっと宣伝をかねてチラシも撮影(笑)
無事ノーマルマフラーをはずすことが出来ました.ヘッダースとマフラーの結合部があまり固くなかったので助かりました.日本車だったらもっときつい設計のはずだから、こんなに簡単にはいかなかったかも(苦笑)
ノーマルマフラーと純正レーシングマフラーの比較.純正レーシングは本体の長さが短いです.
作業中の様子.
マフラー本体を吊っている金属ベルトや金具、テンションプーリー、工具類等が見えます.フロントタイヤのすぐ後ろにある黒い物は、556の蓋です.
スケルトンのカバーをはずしたところ.
普通のオートバイのガソリンタンクにあたる部分はXBの場合エアクリーナーなどが入っています.
XB12は、排気デバイスが付いており、それをコントロールするサーボモーターはエアクリーナーカバーの上にあります.ワイヤーと配線が出ている黒い物がそれです.
エアクリーナーカバーをはずしました.
純正エアクリーナーです.
エアクリーナーの左横に有る物は、全開阻止装置だそうです.これについてはまたいつか詳しく書きます.
K&Nのエアクリーナーに交換しました.インテークは、ファンネル形状になっています.
昔乗っていたV-MAXも同じような感じでした.
マフラーとエアクリーナーの交換が完了し、チンスポを付ける前に記念撮影.
ピカピカのクロムメッキが美しいです.うっとりします.
排気デバイスコントロールユニットです.
カバーをはずしました.
T20レンチ使用.
ワイヤー先端(マフラー側)がつながっていないので、緩んでいます.
配線やワイヤーの取り回し具合をよく観察したら、一度抜いたらエンジンを降ろさないと戻せないように思えたので、取りはずのはやめました.
写真では、コネクターがはずしてありますが、このままではウォーニングランプが点いてしまうので、最終的にはコネクターは接続し、ワイヤーを遊ばせるようにしました.コントロールユニットは動いてもワイヤーは動かない仕様です.
この後、レーシングモジュールの取り付けを行ない、完成となります.
モジュールを交換します.シートをはずすとこんな感じです.
左下が車体前方です.リアサスの黄色いコイルが見えます.
その次はバッテリーです.
その後ろ側にオレンジのゴムから配線が出ているものが見えますが、これがモジュールにつながっているコネクターです.
バッテリーをはずしました.
ゴムのベルト、とっても固いです.
コネクターをはずしました.
コネクター先端に防水用のオレンジのゴムが見えますか? これのおかげでとっても固いです(苦笑)
右がノーマル、左がレーシングです.競技専用と書かれています.
ノーマルモジュールの小さなコネクターはスロットル全開阻止装置用らしいです.
車体側の小コネクターです.
レーシングモジュールに交換するとつなぐ場所が無いのでこのまま放置しておきます(苦笑)
モジュールの交換作業が完了したら、車両を販売店に持ち込んで「ゼロセッティング」をおこなってもらいます.
オークションで購入したモジュールのセッティングもやってくれます.太っ腹です.
BUELLのモジュールは学習機能付です.最初はちょっと・・・ですが、走り込んでいくうちに賢くなります.1年乗ればずいぶんまともになります(笑)