電車に関する豆知識
byAlloyDuck
だいたい男の子は一度は電車とクルマを好きになるものです.しかし、それは必ず通る道ですが、そのまま大人になる人は極わずかです.極わずかなはずなのに、その両方とも好きなまま大人になってしまったのが、私 AlloyDuckデス.
モノゴコロついたときにはSL=SteamLocomotive(蒸気機関車)が好きでした.小学生低学年の頃はとにかくSLの絵を書きまくってました.それが高学年になってくると、地元の電車の写真を撮りに行ったり、はるばる6km先の国鉄の駅まで早朝自転車を飛ばして行ってブルートレイン(寝台特急列車 青い車両を使用していた為そう呼ばれるようになった)の写真を撮るようになりました.中学生になるとちょっと電車に乗って撮影に出かけたり、日帰りの旅行に行くようになりました.
そして高校生になると・・・「鉄道研究会」に入ってしまいました.神奈川県で2番目に古いその高校の鉄道研究会は、当時まだ同好会だったために、かなりゲリラ的な活動もしておりまして、当時の「濃い」先輩や同級生のおかげ様で、ずいぶんといろいろな面で鍛えられました.そして2年生になり「部長」までやってしまう始末・・・当時のメンバーの中では、鉄道の知識は乏しいほうだったのに・・・(苦笑)
そんな私が、満を持して書き上げる鉄道コンテンツ.さてさてどんな内容にしましょうか・・・と、仕事中に寝ながら考えた結果、やっぱり素人向けの簡単なものにしよう、と決心したのであります.理由は簡単.難しくてマニアックな事を書いても、もっとそれ以上のツワモノが居るのはわかっています.そういう内容では、ここに来る人もつまらないでしょうし、私の半端な知識を御披露したところで、世界の役には立ちません.難しくてマニアックなページは山のようにありますが、意外と見つからない基礎の話のページ. よし、素人でも、読んでいるうちに電車に興味を持つような内容にしよう! と決めたのであります.
一般の方々がなかなか電車に興味を持てないのは何故でしょうか? 私の推測するところによりますと、それは、「名前がわからない」から. じゃぁ、名前がわかるようになれば、少しは興味がもてます よね(苦笑)
と言うわけで、まずは電車の名前を勉強しましょう.
では早速、ここで問題発生. 電車の名前って何? 山手線、京浜東北線、こだまひかりのぞみはやて、500系.東横線、小田急線、ちんちん電車、登山電車、国電、通勤快速、地下鉄、モノレール、クワッドリフト・・・ ある意味、これら全ては電車の名前です.まず、この辺から区別がつくようにしていきましょうか.
まず、鉄道としての種類から.
まず、普通の鉄道. 二本の鉄製のレールの上を走る乗り物.レールの幅はおんなじ様に見えて実はいろいろと種類が有ることはまた別の機会に話しましょう.地下を走っているのは地下鉄です.ここの細かい話も飛ばします(実は細かい区別がわからない・・・)
ちょっと似てるのがちんちん電車.昔は、道路をクルマと一緒に走っているものが多かったのですが、今では一部の地方にしか残ってませんね.東京にある奴は専用線の中を走っています.人やクルマに注意を促すために「ちんちん」と鐘を鳴らして走っていたのでそう呼ばれるようになったそうです.登山電車は、文字通り山を登る電車です.山を登る為のいろいろな工夫がして有ります.日本では「箱根登山鉄道」が唯一の本格的登山電車です.
で、普通の人は鉄道だと思わないものに、ケーブルカー、ロープウエイ、などが有ります.スキー場のリフトだって、実は立派な鉄道なのですよ.
その中間くらいなのが、モノレール(文字通りMono=一本のレールを使用)とか、新交通システム(うまい名前が考えつかなかったんでしょうネ ゴムタイヤで専用線を時々無人で走る乗り物 東京ではゆりかもめなど)でしょうか.
ほんだばお次は鉄道会社の名前.
国鉄無き今、日本にあるのは全て民営? いえいえ違います.JRを民営と考えたとしても、まだ他にも公営鉄道はあります.「都」や「府」や「市」が運営している鉄道です.「都営」とか言っても、ホントの名前は東京都交通局だったりします.まぁ、意味は変わらないかもしれませんがね・・・(苦笑)
後はいわゆる私鉄.こちらも正式名称を意外と知らないこともあるので、機会があったら調べてみましょう.「ていとこうそくどこうつう」は、半公営かもしれませんが、「とうきょうりんかいこうそく」とか「東京臨海新交通臨海線でお台場に行きました」とか言ってもなかなか普通の人には通じません(苦笑)
お次は、路線名!
私鉄は比較的わかりやすい.西武鉄道だと、新宿線と池袋線が有名.小田急なら、小田原線、江ノ島線など.東急は、目蒲線が多摩川線と目黒線に名前が変わったりしましたよネ.
わかりにくいのがJR.というか、国鉄? 路線名としての山手線は、品川から田端まで.あとは、東北線と東海道線.京浜東北線というのは営業上の名前だけ.埼京線だって、ホントの埼京線はほんのちょっと.私みたいな古い鉄道ファンは、山手貨物線を走っている電車くらいにしか思ってなかったりして・・・(苦笑) まぁ、つまり、営業上の名前とホントの線路の名前は別々に分けて考えなきゃいけないって事.別にごっちゃにしていても、普段の生活には何の影響も無いかもしれませんが、「湘南新宿ライナー」が出来たと言っても、新しい線路を引いたわけではない事くらいはわかるようになります.
さて、ここまでは、主に線路側の話でしたが、ここらか先はその上を走る列車の話です.
「のぞみ」と「500系」はイコールではありません.「のぞみ」は、運用上の列車の名前で、「500系」はそれに使用される車両の名前です.時刻表などに出ている特急の名前とかは「列車名」ですね.広い意味では、「快速」や「特快」なども列車の名前と言えます.列車の名前は時刻表でお勉強していただくとして、ここからは車両の名前を詳しく説明したいと思います.
たとえば、乗用車と一言で言っても、いろいろな種類があり、いろいろな名前のものがあります.電車(鉄道車両)も同様です.走っている路線が違えば違う車両が走っているかもしれませんし、同じ路線なのに違う車両、形は似ているけど微妙に違う車両などいろいろです.ここでは、基本となる国鉄式の車両の名前のつけ方を勉強してみたいと思います.
話を簡単にする為に、はじめは在来線(新幹線ではないJRの車両)の電車に絞って話してみます.
電車の外や、車端(隣の車両に移る方の壁)には、その車両の形式名が書いてあります.「クモハ105」と言った感じです.これだけみれば、その車両がどんなモノかわかります.直流電化区間を走るちょっと古めの通勤電車で、モーターと運転席がついた普通席の車両です.
カタカナの部分は、その車両の構成がわかります.
ク・・・運転席付
モ・・・モーター付
サ・・・運転席もモーターも付いていない
たとえば、今日は少し静かに通勤したいなぁ と思ったら、「モ」ではなく「サ」の車両に乗るとモーターの音がしなくてちょっとは静かにすごせます.
この後に続くカタカナは、車両の中の様子を表すと言ったらわかりやすいでしょうか? 車両の車内設備を示すものです.
イ・・・一等客席 今では使用されなくなってしまいました.戦前の皇族用の車両と考えてください.
ロ・・・二等客席 今の「グリーン車」です.
ハ・・・三等客席 今の普通席です.
どうしてわざわざ一等二等と書いたかわかりますか? そうです、「イロハ・・・」の順に並んでいるのです.日本の鉄道が出来た明治時代に考えられたものなので、その時のままに説明した方がわかりやすいと思ったからです.ロとハだけだとちょっとわかりづらいでしょ.
ちょっとなじみが無いですがこんなものもあります.
シ・・・食堂車(しょくどうの「し」)
ネ・・・寝台車(ねる)
ユ・・・郵便車(ゆうびん)
ニ・・・荷物車(にもつ)
ヤ・・・試験車両など(?役に立つ?)
これらの文字を組み合わせて、車両の形式名にします.これで前述の「クモハ」は、運転席とモーターの付いた普通席の車両だとわかりますね.
かつて東海道線などで15両編成の東京方に郵便と荷物を運ぶ車両が連結されていたことがあります.これは、運転席もモーターも付いていたので「クモユニ」でした.
グリーン車や食堂車は、静かにゆっくり過ごしたいので、モーターが付いていないことがほとんどです.「サシ」や「サロ」です.
いわゆるブルートレイン(機関車が引っ張る客車の寝台列車)とはちょっと違って、電車の寝台車もあります.東京から、四国や出雲地方に行っている「サンライズ」がそうです.寝台ですが電車なのでモーターは必ずどこかに付けなければなりません.同じB寝台でも、「モハネ」ではなく「サハネ」に乗りたいですね(苦笑)
当然ながら、実際には無い組み合わせもあります.「クモシネ」「クサイネ」などはありませんのであしからず. あったとしても「クモシハネ」(運転席が付いて半分食堂で半分B寝台 ネは必ずイロハのどれかと一緒)とか「クイネ」(運転席が付いて一等寝台 サはクやモとは一緒にならない)になりますからね.(ひとつの車両に二つの設備があるものは実際にありました.「クロハ」や「サハシ」です)
さて、続いては、その後の3桁の数字のお勉強.
電車が走るところには、電気が通っています.電気には、交流と直流があります.(ここではその違いは説明しません)
百の位はそのあたりを表しています.
1〜3・・・直流専用
4〜6・・・交流も直流も走れる
7・8・・・交流専用
交流電化区間は、北海道・東北・九州などです.その区間の中だけを走っているなら7か8で良いですが、直流と交流をまたいで運用される場合は4〜6の車両を使います.北海道の「789系」九州の「885系」などは交流専用です.常磐線は途中で直流から交流に切り替わるので、「411系」「653系」などが走っています.
(ちなみに在来線の場合直流は1500V、交流は20000Vです)
次.十の位.ここの数字は、車両の使用用途を示します.
使用用途って・・・? 車両には初めからどうやって使うかが決められて設計されています.考えてみれば簡単なことです.山手線などの通勤電車みたいなのが特急に使われていたら、長い時間乗っているのはつらいでしょうし、第一スピードが出ません.逆に、特急用の車両が通勤路線に使われていても、扉が前後に1枚ずつでは、乗り降りに時間がかかってしまいます. そうです.使用用途とは、通勤か特急か、その中間かと言うことです.
0 ・・・・通勤型
1〜3・・・近郊型
5〜8・・・特急型
前述の「105系」ほか、201、205、209などは通勤型です.通勤型の代表的な特徴は、シートがロングシート(横に長い奴)で、扉が片側に4つか6つ有るという事です.
251(スーパービュー踊子に使用)、253(成田エクスプレス)、255(ワイドビューさざなみ)、373(特急東海)、383(ワイドビューしなの)、485(全国の各種特急)・・・まぁ、書き出したらキリが無いのでこの辺にしておきますが、これらは特急型です.前後2扉で全席クロスシートです.出入り台と客席が壁で仕切られています
近郊型というのはチョットわかりにくいかもしれませんが、片側3扉でセミクロスシート(出入り口の横だけロングシートでその間はクロスシート・つまりボックス席)の車両です.通勤型よりも長い距離を走るのでそう呼ばれているようです.しかし最近は近郊型の車両でも、オールロングシートのものもあります.チョットお出かけする時に気を付けないと、お弁当とビールを買ったのにロングシートだったので食べられなかった・・・と言うことにもなりかねません.
最後に一の位ですが、これはただ単に小さいほうが古い、と思っていればほぼ間違いありません.
ただ、ひとつ覚えておいて欲しいことがあります.偶数と、それに1足した奇数は同じ「系」の車両だということデス.
いきなり「系」と言われてもチョットビックリ!かもしれませんネ. 電車は、たいてい何両かの車両がつながって運転します.ある意味つながっているからこそ電車らしいともいえます.そうじゃないと電車ゴッコがつまらなくなります. 電車にはモーターのほかにも、それを制御する制御器やブレーキなどの為のエアコンプレッサーとタンク、空調設備など、いろいろな機械が必要です.それらを何両かの車両に分散させて積んで、つなげて走らすように設計します.初めからつないで走らすことを考えて同じ車両のグループとして設計されたもの達がひとつの「系」になります. たとえば、山手線や埼京線に使われている車両のモーター付き車は、モハ204とモハ205があります.この二つは2両くっつけて初めて一人前のモーター車になります.だから、パンタグラフ(屋根の上についている電気を取り入れるためのアレ)はモハ205にしかついていません.運転席が付いている車両も、クハ204とクハ205です.これらのグループを、奇数の方の名前をとって、「205系」と呼びます.(ホントは逆だと思いますがね.205系は205と204と言う名前を使うということ)
このくらい覚えれば、JR線を走っているだいたいの車両のことがわかってきます.
通勤時だけでなく、チョットお出かけした時なども車両の名前をチェックしてみてください.今まで、ただ乗っていただけの電車にも愛着がわいてきますし、お出かけした時にいつもと違う電車の名前を見てワクワクしたり出来ます.
いろいろな電車を観察していると、またチョット疑問がわいてくるかもしれません.そしたらゲストブックに書き込んだりメールを下されば、またこのコーナーで説明いたします.
さぁ、みんなで、電車の名前をチェック・チェック!